「美容外科医って、一人で手術できるんじゃないの?」と疑問に思ったことはありませんか?簡単な手術なら、医師が一人で全部やるものだと思いがちですが、実はそうではありません。美容外科手術の中で一番簡単だと言われる二重埋没法でさえ、医師ひとりで行うことは少ないんです。なぜなら、手術にはたくさんの仕事が同時に進行し、医師だけでは対応しきれないからです。

今回は、美容外科手術でどうして介助が必要なのか、その理由をわかりやすく説明します。専門的な用語や堅苦しい話は抜きにして、オーナー様が理解しやすいようにお話ししますね。お金をかけた美容クリニックを成功させるために、手術の裏側について知っておくことは大切です。さっそく、手術中に介助が必要な理由を見ていきましょう!
美容外科手術って、どうしてそんなに大変なの?
美容外科手術は、見た目の美しさを追求するために非常に繊細で慎重な作業が求められます。たとえ手術が「簡単」と言われるものでも、実際にはたくさんの複雑な工程があるんです。ここでは、その理由を簡単に説明します。

高度な技術が必要
美容外科手術は、美しさと機能性を両立させるために、非常に高い技術が求められます。たとえば、目元の二重埋没法では、わずかなズレやミスでも仕上がりに大きく影響します。そのため、医師は非常に集中し、細かい操作を正確に行う必要があります。
多くの作業を同時に進行
手術中は、たくさんの作業が同時に進行します。器具の扱いや、出血の管理、組織の保持など、さまざまな作業が一つの手術の中で行われます。これらを全て一人で管理するのは難しく、特に手術の進行をスムーズにするためには、介助が必要です。介助は看護師が行うことがほとんどですが、医師が介助を行うケースもあります。直接介助とは手術室看護師の役割の一つで 手術中に執刀医が使用する器具を手渡しする役目があるので、、器械出しとも呼ばれています。単に器械の名称や使用方法だけでなく、術式や解剖整理を理解して次に何が必要かを予測する必要がある重要な役割を果たします。
リアルタイムでの判断と対応
手術中には、予期しない事態が起こることもあります。出血が多くなったり、組織の状態が変わったりすることがあります。そのため、医師はリアルタイムで状況を判断し、適切な対応をする必要があります。このような時に、介助者がサポートすることで、手術の安全性が高まります。
美容外科手術は、単に見た目を美しくするだけでなく、患者さんの安全と快適さを確保するためにも、非常に高い技術とチームワークが必要です。医師ひとりでは対応しきれない多くの作業があるため、介助者が重要な役割を果たしています。
どうして介助が必要なの?
美容外科手術中には、医師が一人で全てを管理するのは非常に大変です。手術がスムーズに進行し、安全に終わらせるためには、介助が必要な理由があります。以下にその主な理由を説明します。

医療器具の受け渡し
手術中に使う器具は、無菌状態を保つために非常に重要です。医師が手術に集中するためには、器具の受け渡しや準備を介助者が担当します。例えば、医師がメスを使っているとき、必要な器具をすぐに手渡す役割を介助者が果たします。これにより、医師は手術そのものに専念できるのです。
出血量の管理
手術中の出血量を常にチェックし、必要に応じて止血帯を調整したり、血液を吸引したりすることは非常に重要です。介助者がこの役割を担当することで、医師は手術の進行に集中でき、出血のリスクを最小限に抑えることができます。
組織の保持
手術中には、組織を適切に保持しながら、手術の視野を確保する必要があります。これも介助者が手伝うことで、医師が作業しやすくなります。組織をしっかりと押さえたり、引っ張ったりすることで、手術がスムーズに進むのです。
次に使う器具の準備
手術中には次に使用する器具をすぐに準備しておく必要があります。これも介助者の仕事です。次に必要な器具を医師の手の届くところに用意しておくことで、手術の流れが途切れず、効率的に進行します。
これらの理由から、手術中には医師だけでなく、経験豊富な介助者が必要です。介助者がいることで、手術が安全でスムーズに進み、患者さんにとってもより良い結果が得られるのです。
介助は無資格者でもOK?
美容外科手術において、介助を無資格者に任せることができるのかという疑問は多いと思います。コスト削減を考えて、わざわざ有資格者を使わずに、無資格者で済ませたいと考えるオーナー様もいらっしゃるかもしれませんね。しかし、実際には無資格者が介助を担当することにはいくつかの制約があるんです。

医療行為の専門性
美容に関する外科手術といっても医療行為に変わりはありません。これには、患者さんの生命に関わる繊細な作業が含まれるため、専門的な知識と技術が必要です。無資格者が介助を行うと、医療行為の重要な部分が適切に対応できない可能性があり、患者さんの安全が脅かされるリスクがあります。
法律で規制されている
医療関係の法律では、医療行為を行うのは医師や看護師などの有資格者に限られています。例えば、手術中の器具の扱いや出血の管理など、医療行為として扱われる部分には、有資格者が関わる必要があります。無資格者がこれらの業務を行うことは違法であり、クリニックの経営者(院長)が処罰の対象となる可能性があります。
患者さんの安全を確保するため
患者さんの安全を最優先に考えると、資格を持った者が介助を行うことが不可欠です。資格を持った医療従事者は、医療行為のリスクを理解し、適切な対応ができます。無資格者では、その専門性を確保することが難しく、手術の安全性が損なわれる可能性があります。
コスト削減を考える気持ちはよくわかります。しかし、美容外科手術は患者さんの人生に大きな影響を与える重要な施術です。だからこそ、安易にコストを削減しようとすることで、患者さんの安全を脅かすことは避けるべきです。
法律を無視して無資格者に介助を任せようとすると、たとえば手術中の出血量を適切に管理できなくなり、大量出血を引き起こす可能性があります。こうした事態が発生すると、患者さんの命に危険が及ぶだけでなく、スタッフの信頼を失い、結果的にはクリニックの経営にも影響を与えるかもしれません。
コスト削減も大切ですが、安全性を最優先に考えることが、長い目で見て最も重要です。資格を持った医療スタッフが介助を担当することで、患者さんの安全が守られ、クリニックの信頼性も保たれるのです。
東京中央美容外科で無資格者による麻酔行為の実態
この記事では、美容外科大手の東京中央美容外科(TCB)で、無資格者が「美容アシスタント」として手術室に入り、医療行為に関与していたことが指摘されています。特に笑気麻酔などの麻酔行為が無資格者によって行われていたことが問題視されており、これは厚労省の通達にも違反する違法行為とされています。このような医療行為が無資格者に委ねられることで、患者の安全が大きく脅かされる可能性があります。

この問題は、法的に厳しく規定されている医療行為が無資格者に任されていたことがポイントです。特に麻酔の管理は、命に関わる重要な医療行為であり、十分な教育を受けた有資格者でなければ適切に実施できません。記事では、消費者庁に事故報告もされていることから、このような無資格者による麻酔管理が深刻なリスクを伴うことがわかります。医療現場では、法律に基づいた適切な資格を持つスタッフが行うべき業務であり、無資格者が医療行為を行うことは違法です。
今回のケースでは、医療現場の安全性と信頼性に大きな影響を与えています。法令を順守し、患者の安全を最優先に考えた医療行為の徹底が今後の美容医療業界全体で求められるでしょう。
まとめ

美容外科手術は、医師一人で全てをこなすのはちょっと難しいんです。手術中には、器具の受け渡しや出血の管理、組織の保持など、たくさんの重要な作業が同時に進んでいるから、介助が必要なんですよ。
コスト削減も大事だけど、まず忘れてはいけないのは法令順守です。無資格者に介助を任せると、法律違反になってしまうし、何より患者さんの安全が心配です。資格を持ったスタッフにしっかりサポートしてもらうことで、手術がうまくいき、クリニックの信頼も保てます。
法令を守りながら、安全で信頼されるクリニックを作るために、適切なサポート体制を整えていくことが大切です。安心して手術ができる環境を整えて、素敵なクリニックを目指しましょう!
