美容クリニックを医師免許なしで開業する方法

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美容クリニックの需要が年々増加しています。美容医療に興味を持ち、自分自身のクリニックを開業したいと考える方も多いでしょう。

そこで、この記事では、医師免許を持たない方でも美容クリニックを開業できる方法とその現実について詳しく解説します。結論から言えば、医師免許がなくても管理医師を見つけることができればクリニックの開業は可能です。しかし、その実現は簡単ではありませんので、その理由も含めて解説していきます。

医師免許なしでクリニック開業の現実

まず、医師免許の重要性について説明します。日本では、医療行為を行うためには医師免許が必要です。美容クリニックも例外ではなく、医師免許を持つ者が診療を行う必要があります。そのため、医師免許なしでクリニックを開業することは法律上不可能です。

しかし、管理医師を見つけることができれば話は別です。管理医師は、クリニックの診療行為全般を監督し、その責任を負います。つまり、あなたが医師免許を持っていなくても、管理医師がいればクリニックを開業することは可能です。

管理医師を見つける難しさ

多くの人が、管理医師を見つけることは簡単だと思いがちです。しかし、実際にはそうではありません。管理医師になるということは、クリニックの運営全般に対する責任を負うことを意味します。そのため、実績のない人に対して安易に管理医師の役割を引き受けることは稀だと思うべきです。また金銭で管理医師を誘引する方法は、医療倫理にも反するため推奨できません。管理医師を見つけ、誠実な経営をしていくためには、信頼関係を築き上げるしかないということです。

あなた自身のプロフィール作成の重要性

管理医師を見つけるためには、あなた自身のプロフィールが非常に重要です。誇張や虚偽のない、正確で透明性のあるプロフィールを作成しましょう。経歴や実績が不誠実なものであると悟られてしまえば、クリニックのビジョンや運営方針をいくらつたえても信用されなくなってしまうからです。

開業計画の慎重さ

資金力がある人に多いのが、市場調査やビジネスプランの策定、資金調達などを後手に回して物件を借りてみたり、周囲を巻き込んで開業準備と称した責任をどんどん任せていくやり方です。

有能な経営者であればあるほど「医師がすぐに見つかったのに開業できないのはもったいない」と思いたくない方や、すぐに実行することを信念としている人もいると思います。しかし、まず動くべきは管理医師の確保です。医師がいなければ開業は不可能だからです。

そして医師の給料よりも家賃や開業に関わる人たちへの報酬などを考えると、知見のない素人が医師確保以外の物事を先に動かしていく合理的なメリットは薄いと言えるでしょう。

医師以外がクリニックを開業する方法

では、具体的に医師免許がない人がクリニックを開業する方法について解説します。なお、経営が楽で利益を得やすい視点から見ると、MS法人が最も有利です。

医師免許がない人がクリニックを開業する方法

  • MS法人の社長に就任する
  • 医療法人を設立する
  • 一般社団法人を設立する

MS法人の社長に就任する

MS法人とは

MS法人は「メディカル・サービス法人」の略で、医療機関の運営に関わる事業を行う法人を指します。これは正式な法令上の名称ではなく、通称です。MS法人は保険請求業務、会計業務、医薬品・医療機器・医療器具の仕入れおよび管理、医療人材の人材派遣、集患代行(広告)など多岐にわたる業務を請け負うことで、いわゆる「ガラス貼りの医療法人」のデメリットを取り除くために設立します。医師以外がオーナーの美容クリニックでもよく使われている手法です。

設立方法

STEP
司法書士などに依頼する

会社名、所在地、資本金、設立目的、事業内容、設立日、会計年度、役員、株式の保有比率を決定

STEP
印鑑や銀行口座を作る

法人印鑑を作成し、定款の作成と認証

STEP
登記する

資本金の払い込み、必要書類の作成および法務局への提出

メリット・デメリット

メリットデメリット
比較的簡単に設立可能
医療機関の運営をサポートする幅広い業務ができる
医療行為自体は行えない
医療機関の運営に対する責任が伴う

医療法人を設立する

医療法人とは

医療法人は、医療提供施設を運営するための法人です。医師免許がなくても設立できますが、医療行為は医師が行う必要があります。医療法人の理事には医師免許を持つ人がいなくても設立は可能です。ただし、医療行為を行うためには、その法人内に医師免許を持つ医師が必要になるので、結果として理事構成に医師が含まれていることが多いと思います。

つまり理事会の構成に関しては、法人の運営と管理を行う役割であり、医療行為そのものに直接関わるわけではないため、医師免許の有無は問われないので理事長になれば良いのです。

なお、矛盾した説明になりますが、医師名義での個人開設後にしか医療法人は作れません。

設立方法

STEP
「医療法人設立認可申請書」を作成して都道府県に提出

申請書には、法人の目的、組織、事業内容などを詳しく記載します。

STEP
認可を受けて2週間以内に「医療法人設立登記」を行う

登記手続きを行うことで、法人としての法的地位を得ます。

メリット・デメリット

メリットデメリット
法的な認可を得て運営が可能
税制優遇措置
設立手続きが煩雑
税制優遇措置に伴う煩雑な会計管理

一般社団法人を設立する

一般社団法人とは

一般社団法人は、営利を目的とせずに設立される法人です。医師免許がなくても設立可能で、設立した法人をクリニックの開業主体とすることができます。設立が容易で優遇が受けられる面から無資格オーナーにとっての実質的第2の勢力として人気のクリニック設立方法です。

設立方法

STEP
一般社団法人の設立を発起

司法書士等に依頼し、定款原案を作成しのうえ設立予定の都道府県にある公証役場で定款を認証

STEP
法務局で設立登記を申請

印鑑等を準備し登記

メリット・デメリット

メリットデメリット
比較的簡単に設立可能
税制優遇措置
事業の非営利性が求められる税制優遇措置に伴う煩雑な会計管理

どの方法が美容クリニックの開設に適しているのか

経営が楽で利益を得やすい視点から見ると、MS法人が最も有利です。

設立の容易さ営利活動の自由度が大きなメリットです。医療関連業務を幅広くカバーできるため、複数の収益源を確保でき、経営の安定性が高まります。ただし、医療行為を行うためには管理医師が必要となります。この点をクリアできる場合、MS法人は最も経営が楽で自分の懐が潤う方法と言えるでしょう。

一般社団法人や医療法人もそれぞれメリットがありますが、収益の分配に制約があるため、個人的な利益を最大化する観点ではMS法人が優れています。

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この記事を書いた人

NRSK JAPANのアバター NRSK JAPAN ビューティメドラボ代表

美容医療業界において、経営、マーケティング、店舗開発、運営などあらゆる分野で豊富な経験を持つエキスパート。いつか誰かの役に立つ人になりたくて「ビューティメドラボ」を開設。加速する老化に逆らいながら、化粧品検定3級の資格を活かしてこれまでに培ってきた知見を書き残しています。
令和3年12月9日:初めての美容クリニック開業まるわかりガイド執筆開始(すぐに頓挫する)
令和6年7月1日:ビューティメドラボ公開
令和6年8月31日:化粧品検定3級合格
防火管理者としての経験も併せ持つマルチな才能を存分に発揮すべく、ビューティメドラボの更新活動を精力的に行っている。