美容クリニックで使用される縫合糸と針には、手術の部位や目的に応じてさまざまな種類があります。以下に、主要な縫合糸と針の種類、およびその使用方法の例をまとめました。皆さん気になるモノスティンガーとPDSの違いも実際に使用している数名の美容外科医に確認済です。
注意: 本記事は医療関係者向けに独自の見解をメモ書きとしてまとめたものであり、誤った情報が含まれている可能性があります。特に無資格者は本記事の内容を鵜呑みにせず、必ず主治医の指示・見解に従ってください。
縫合糸
美容クリニックでの縫合には、手術部位や目的に応じた適切な糸と針の選定が重要です。ナイロン糸は真皮縫合や表皮縫合で多く使用され、色や太さによって用途を見分けることもあります。バイクリルやモノスティンガーなどの吸収性糸は、特に真皮縫合や抜糸の必要がない場合に適しています。
ナイロン糸(非吸収性)
- 色: 白
- 用途: 真皮縫合(中縫い)
- 特徴: 強弯の針を使用し、抜糸の必要がない。
ナイロン糸(非吸収性、表皮縫合用)
- 色: 黒
- 用途: 表皮縫合(外縫い)
- 太さ: 5-0、6-0、7-0が多い。
- 特徴: 抜糸を前提として使用される。
青ナイロン糸(仮縫い用)
- 色: 青
- 用途: 仮縫い
- 太さ: 2-0や3-0が多い。
バイクリル糸(吸収性)
- 色: 白または紫
- 用途: 真皮縫合や抜糸が不要な創に使用。
- 特徴: 縒り糸であり、強度は他の吸収糸と比べてやや弱い。
モノスティンガー(PDS-Ⅱ、吸収性)
- 用途: 真皮縫合で使用。
- 特徴: 強度がナイロン糸の次に強い。
絹糸(非吸収性)
- 用途: 皮膚寄せやタイオーバーに使用。
- 特徴: 非吸収性で、長期間の安定した縫合が可能。
針
強弯針(1/2サークル)
- 用途: 真皮縫合に使用。
- 特徴: 表皮縫合でも使用されることがある。
強湾とは、縫合針の弯曲度合いを示す用語で、針が大きく弯曲していることを意味します。具体的には、円の1/2(180°)の弯曲を持つ針を指します。このような針は、深い組織や厚い組織を縫合する際に使用され、特に真皮縫合に適しています。
強湾針は、手首を返すだけで簡単に縫い進めることができるため、手術中の操作性が高く、効率的な縫合が可能です。
弱湾針(3/8サークル)
- 用途: 表皮縫合に使用。
- 特徴: 操作性が良く、表皮層の繊細な縫合に適している。
弱湾とは、縫合針の弯曲度合いを示す用語で、針が比較的浅く弯曲していることを意味します。具体的には、円の3/8(135°)の弯曲を持つ針を指します。このような針は、皮膚の浅い層や薄い組織を縫合する際に使用され、特に表皮縫合に適しています。
弱湾針は、浅い組織を縫う際に操作しやすく、精密な縫合が可能です。また、手首を返す動作が少なくて済むため、手術中の疲労を軽減する効果もあります。
モノスティンガーとPDSの違い
数名の美容外科医に確認をしたところ、モノスティンガーはPDSの廉価版の位置付けで、オペの縫合時の使い勝手はほぼ変わらない、という見解でした。ただし扱いやすさの感じ方には誤差があると思いますので、まずはお試し仕入をしてみてはいかがでしょうか。
美容クリニックでは誤差のような金額差となりますが、保険診療では比較的意識して仕入れている病医院もあるかと思います。
まとめ
| 種類 | 色 | 用途 | 特徴 | 強度 | 太さ | 抜糸 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ナイロン | 白 | 真皮縫合(中縫い) | 強弯が基本 | 強 | 5-0、6-0、7-0が多い | 不要 |
| ナイロン | 黒 | 表皮縫合(外縫い) | 強度と速乾性 | 強 | 5-0、6-0、7-0が多い | 不要 |
| バイクリル | 青 | 仮縫い | 吸収糸 | 弱 | 2-0、3-0が多い | 必須 |
| モノスティンガー | 透明 | 真皮縫合 | 吸収糸で強度が高い | 中 | 5-0、6-0、7-0が多い | 不要 |
| 絹 | 白 | 皮膚寄せやタイオーバー | 非吸収糸 | 弱 | 5-0、6-0、7-0が多い | 不要 |
| 種類 | 用途 | 特徴 | 湾曲 |
|---|---|---|---|
| 強湾針 | 真皮縫合 | 深部への到達性が高い | 1/2 |
| 弱湾針 | 表皮縫合 | 皮膚への負担が少ない | 3/8 |
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