利益に直結!美容クリニックの立地選びの極意をプロが解説

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美容クリニックの経営において、立地選びは非常に重要な要素です。しかし、立地にこだわることで家賃(固定費)が高くなるというジレンマに直面することも少なくありません。ここでは、立地にこだわらず家賃を抑えるべきか、それとも立地にこだわり高い家賃を払うべきかについて問題提起し、診療方針による結論を導きます。

本記事の目的は、美容クリニックの開業や移転を検討している経営者や関係者に対し、集客力を最大化するための物件選びの極意を提供することです。特に、駅から徒歩圏内の好立地がどのようにクリニックの成功に寄与するかを具体的に解説します。

立地 vs. 家賃:どちらを優先すべきか?

美容クリニックの物件選びにおいて、立地と家賃はどちらも重要な要素です。しかし、どちらを優先すべきかは悩ましい問題です。ここでは、それぞれのメリットとデメリットを比較し、最適な選択をするためのポイントを解説します。

立地にこだわらず家賃を抑えるメリット・デメリット

メリットデメリット
固定費が低く抑えられる
キャッシュフローの改善
広いスペースが確保できる
アクセスの不便さ
ブランドイメージの低下
スタッフの通勤の不便さ
宣伝効果の低下
立地にこだわらず家賃を抑えるメリット・デメリット

家賃を抑えることで得られる最大のメリットは、経営の安定性が高まることです。固定費が低く抑えられるため、初期投資や運営コストが軽減され、キャッシュフローが改善されます。これにより、余剰資金を設備投資やマーケティングに回すことが可能となり、クリニックの成長を支援します。さらに、家賃が安い物件は広いスペースを確保しやすく、長期契約を結ぶ際のリスクも低減されます。

一方、立地を妥協することで生じるデメリットも無視できません。アクセスの不便さは集客力の低下に直結し、患者数の減少というリスクを伴います。また、立地が悪いとブランドイメージが損なわれる可能性があり、高級感や信頼感が求められる美容クリニックにとっては致命的です。スタッフの通勤が不便になり、人材確保が難しくなることも考慮しなければなりません。さらに、緊急対応の難しさや宣伝効果の低下など、運営上の問題も発生する可能性があります。

立地にこだわらず家賃を抑えることは、経営の安定性や資金の有効活用といった大きなメリットをもたらしますが、その反面、集客力やブランドイメージ、スタッフ確保といったクリニックの運営において重要な要素に影響を与えるデメリットも存在します。物件選びにおいては、これらのメリットとデメリットを慎重に比較検討し、クリニックのコンセプトや目指す方向性に最も適した選択をすることが重要です。

立地にこだわり高い家賃を払うメリット・デメリット

メリットデメリット
集客力の向上
ブランドイメージの向上
スタッフの確保しやすさ
広告効果の増加
経費の圧迫
資金繰りの難しさ
費用対効果の不確実性
リスクの増加
立地にこだわり高い家賃を払うメリット・デメリット

高い家賃を支払って好立地にクリニックを構えることには多くのメリットがあります。最も顕著なのは、集客力の向上です。駅近や繁華街などの立地は、自然に多くの患者を引き寄せる効果があります。また、ブランドイメージの向上にも寄与し、高級感や信頼感を演出することができます。さらに、アクセスの良さはスタッフの通勤にも有利に働き、優秀な人材の確保が容易になります。人通りの多い場所にあることで広告効果も自然に高まり、マーケティングコストの削減も可能です。加えて、競合との差別化が図れ、競争優位性を持つことができます。

しかし、高い家賃を払うことにはいくつかの重大なデメリットも存在します。最も大きなデメリットは経営の圧迫です。高い家賃が固定費として経営を圧迫し、収益性の低下を招く可能性があります。初期投資と運営コストが高くなるため、資金繰りが難しくなり、経営の柔軟性も低下します。また、集客力が見込めない場合にはリスクが増加し、赤字経営に陥るリスクも存在します。さらに、高い家賃を支払ったにもかかわらず、期待通りの集客や収益が得られない場合、費用対効果が低下するリスクもあります。

高い家賃を払って好立地にクリニックを開設することは、集客力やブランドイメージの向上、人材確保の容易さ、自然な広告効果といった多くのメリットをもたらします。しかし、その一方で、経営の圧迫や資金繰りの難しさ、柔軟性の低下、リスクの増加、費用対効果の不確実性といったデメリットも伴います。物件選びにおいては、これらのメリットとデメリットを慎重に比較検討し、クリニックの経営戦略や目指す方向性に最も適した選択をすることが重要です。

どちらを選ぶべきか考える

物件選びにおいて、最適な選択はクリニックの診療方針やターゲット層によって異なります。以下に具体的な方向性を挙げて解説します。

高額な施術を提供するクリニック

例:表参道の一等地に構える美容クリニック

背景

例えば高額な美容整形やアンチエイジング施術を提供するクリニックは、富裕層をターゲットにしています。

戦略

富裕層がアクセスしやすい場所はおのずと好立地の場所になります。富裕層は利便性や快適さを重視するため、クリニックの立地もそれに応じた場所が求められます。結果として、物件相場の高い都心部の、かつ建物レベルも高い物件を選択することが多いです。例えば、表参道や銀座などのエリアは、高級ブランド店や高級レストランが立ち並び、富裕層が日常的に訪れる場所です。このようなエリアにクリニックを構えることで、ターゲット層にとってのアクセスの良さや信頼性を確保しやすくなります。また、これらのエリアは「お洒落」「インフルエンサーがいる街」「流行の最先端」といったキーワードが強く、クリニックのブランドイメージを高める効果も期待できます。高い家賃を払ってでも、こうした好立地にクリニックを構えることが、富裕層をターゲットにした高額施術の提供には不可欠です。

コストパフォーマンスを重視するクリニック

例:新宿3丁目の外れに構える医療脱毛専門クリニック

背景

医療脱毛など比較的低価格な施術を提供するクリニックは、広範なターゲット層を狙います。

戦略

脱毛クリニックは役務ビジネスであり、大箱の方が中長期的に有利です。そのため、坪単価の安い物件を選ぶことが多いです。駅から近い好立地にあるクリニックでも、実際には築年数が経った雑居ビルに入っていることもよくあります。これにより、固定費を抑えつつ、集客力を維持することが可能です。

例:新橋の雑居街に構える男性美容クリニック

背景

AGAや包茎治療など、男性特有の悩みに特化したクリニックは、特定のニッチ市場をターゲットにしています。

戦略

目立つ立地がかえって患者から敬遠されるため、家賃の安いエリアにクリニックを出店し、SNSや口コミを活用してターゲット層にアプローチします。これにより、固定費を抑えつつ、特定のニッチ市場での集客に成功しています。

例:SNSに反応する若者向けの廉価な美容クリニック

背景

SNSを活用して集客を図る若者向けの美容クリニックは、比較的低価格な価格設定で施術提供します。

戦略

 好立地な駅でも人通りが少ないエリアはどの駅にも必ずあります。こうしたエリアは家賃が比較的安く、SNSでのプロモーションを通じて集客を図ることで立地の不利を補います。ただし、SNSでの集患では、来院動機が「お気に入りのインフルエンサーがやっているから」という回答が非常に多くなる傾向があるため、リピートに繋がりづらいジレンマを抱えることが多いです。小規模なクリニック開業を目指すにせよ、安易な資金計画では行き詰る可能性が高いです。

地域医療としての美容皮膚科

住宅地等、郊外の美容皮膚科

背景

地域医療として保険診療を行いつつ、自費診療も提供する計画を持っています。

戦略

診療報酬が低い皮膚科では、経営の安定を図るために自費診療を取り入れることが重要です。家賃の安い郊外で開業し、地域住民に対して保険診療を提供することで信頼を築きつつ、自費診療で収益を上げるモデルを採用します。これにより、固定費を抑えながらも安定した経営が可能となります。

理想的な立地条件とは?

美容クリニックの成功には、立地選びが非常に重要です。ここでは、理想的な立地条件についていくつかの見出しを設けて詳しく解説します。

1. 駅からの距離とアクセスの良さ

駅から徒歩圏内の立地は、患者にとっての利便性を大きく向上させます。特に、公共交通機関を利用する患者が多い都市部では、駅から徒歩5分以内の場所が理想的です。アクセスの良さは、初めて訪れる患者にとっても安心感を与え、リピート率の向上にも繋がります。

2. 周辺環境の魅力

クリニックの周辺環境も重要な要素です。例えば、商業施設やカフェ、レストランが多いエリアは、患者が施術後にリラックスできる場所として魅力的です。また、オフィス街や住宅地に近い場所は、働く人々や住民にとって通いやすい立地となります。周辺環境が整っていることで、クリニックのイメージアップにも繋がります。

3. 駐車場の有無と交通手段の多様性

特に郊外や車での来院が一般的な地域では、駐車場の有無が重要です。広い駐車場を備えた立地は、遠方からの患者も集めやすくなります。また、バス停やショッピングモールが近くにあると、公共交通機関を利用する患者にとっても便利です。多様な交通手段が利用できる立地は、集客力を高める要因となります。

4. 競合他社との位置関係

競合他社が多いエリアでは、差別化が重要です。例えば、駅近の好立地にあるクリニックでも、築年数が経った雑居ビルに入っている場合があります。このような場合、SNSやインフルエンサーを活用して認知度を高める戦略が有効です。また、競合が少ないエリアを選ぶことで、独自の市場を開拓することも可能です。

5. ターゲット層の動線

ターゲット層が日常的に利用するエリアに立地することも重要です。例えば、若者向けの美容クリニックであれば、ファッションビルやカフェが多いエリアが適しています。一方、富裕層をターゲットにする場合は、高級ブランド店が立ち並ぶエリアが理想的です。ターゲット層の動線を考慮した立地選びが、集客力を高めるポイントとなります。

6. 建物のスペックとイメージ

クリニックが入る建物のスペックも重要です。高級感を求める富裕層向けのクリニックであれば、新築や高級マンションの一角に立地することが望ましいです。一方、コストパフォーマンスを重視するクリニックであれば、築年数が経ったビルでも、内装を工夫することで十分に魅力的な空間を提供できます。建物のイメージがクリニックのブランドに合致していることが重要です。

ターゲット層と診療方針に基づいた立地選定をする

美容クリニックの立地選びは、診療方針やターゲット層に応じて戦略的に決定されるべきです。立地がクリニックのブランドイメージや集客力に直結するため、慎重な物件選びが不可欠です。物件の立地条件とクリニックのコンセプトを照らし合わせ、最適な選択をすることで、クリニックの成長と安定した運営を実現することができます。

以下で原則的な立地選定の考え方についてまとめています。

ターゲット層の属性

年齢層

若年層は駅近で利便性の高い立地を好む傾向がある一方、高齢者は移動手段が限られるため、駅やバス停から徒歩圏内であることが重要です。

性別

女性は駅近や商業施設に近い立地を好む傾向がある一方、男性は駅から少し離れた立地でも問題ない場合があります。

所得

高所得者は高級感のある立地での施術を好む傾向がある一方、低所得者は家賃の安い立地でも気にしない場合があります。

ライフスタイル

独身者や共働き世帯は、時間確保が優位に立つため駅から近く平日夜遅くまで営業しているクリニックを好む傾向がある一方、余裕資金のある専業主婦は、駅から少し離れていても自分の価値観に見合った立地にあるクリニックを好む傾向があります。

診療方針

施術内容

原則としては、高額な施術を提供する場合は、富裕層が多く集まる好立地が有利です。一方、低価格な施術を提供する場合は、家賃を抑えられる立地を選ぶ必要があります。

専門分野

スキンケアを核とする場合は、地域医療のニーズから拾うことも視野に入るため、住宅街への出店も検討可能です。一方、美容外科(形成外科)や脱毛、ニキビなどピンポイントな美容皮膚診療の場合は、広範な地域からニーズを拾うことで回転率や売上を確保する必要があるため、他の医療機関が集積するエリアへの出店が有利です。

本当に差別化できる診療ができるのか?

他のクリニックとの差別化がクリニック成功の要因とは言い切れませんが、多くの開業を目指す方にとっては真剣に考えるべき事柄です。ここでは、どれだけ自分の技術に自信があるか、そしてその技術がどれほど患者にとって価値があるかを考えることの重要性について解説します。

技術に自信がある場合

例:傷跡が絶対に残らない切開縫合技術

例えば、傷跡が絶対に残らない切開縫合技術に自信があり、その技術を臨床で証明できる場合、全国から患者を集めることが可能です。このような技術は、他のクリニックでは提供できないため、患者にとって非常に魅力的です。

例:自身で流行を生み出す力がある

分かりやすい例で例えるならば、SNSの仕掛けが得意だったりメディア招致が得意な場合や、KOLとしてほかの医師やクリニックからも注目される立場にいる場合です。

戦略

このような技術を持つクリニックは、立地が多少辺鄙な場所にあっても高い稼働率を確保できます。患者は、技術の高さを求めて遠方からでも訪れるため、立地の不利を補うことができます。SNSや口コミを活用して技術の優位性を広めるのにも、フォロワーがインフルエンサーとなることで、さらに集客力を高めることができます。

流行の治療や自己表現を重視する場合

例:流行に敏感なクリニック

流行の治療を提供したい、または自分が好きなことを表現したいという動機で開業する場合、競合差別化は立地と価格、そしてカウンセリング力に収束します。

例:脱毛専門クリニック

基本的にはアクセスが良く、希望日時に必ず予約が取れ、適正価格範囲の提供ができることが条件であり、技術力や本来の意味でのカウンセリング力は基本的に問われません。

戦略

このような場合、立地は誰にもネガティブな印象を与えないことが重要です。例えば、駅近や商業施設の近くなど、アクセスが良く、患者が気軽に訪れやすい場所を選ぶべきです。立地の良さが集客力を補完し、患者にとっての利便性を高めることで、選ばれる理由を強化する必要があります。

まとめ

美容クリニックの立地選びは、診療方針やターゲット層に応じて戦略的に決定されるべきで、何も固まっていない段階で焦って賃貸契約を結ばないように気を付けてください。

自分の技術に自信がある場合は、その技術を広めることで立地の不利を補うことができます。一方、技術力に自信がない場合は、立地の良さを重視し、患者にとっての利便性を高めることで選ばれる理由を強化する必要があります。どちらの場合も、慎重な物件選びと戦略的なアプローチが求められます。

あなたのクリニックが成功するためには、立地選びが重要な鍵となります。立地はクリニックのブランドイメージや集客力に直結するため、慎重な物件選びが不可欠です。物件の立地条件とクリニックのコンセプトを照らし合わせ、最適な選択をすることで、クリニックの成長と安定した運営を実現することができます。

この記事を参考にして、最適な立地を見つけ、クリニックの成長と成功を目指してください。あなたの努力と戦略が、必ずや成功へと導くことでしょう。

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この記事を書いた人

NRSK JAPANのアバター NRSK JAPAN ビューティメドラボ代表

美容医療業界において、経営、マーケティング、店舗開発、運営などあらゆる分野で豊富な経験を持つエキスパート。いつか誰かの役に立つ人になりたくて「ビューティメドラボ」を開設。加速する老化に逆らいながら、化粧品検定3級の資格を活かしてこれまでに培ってきた知見を書き残しています。
令和3年12月9日:初めての美容クリニック開業まるわかりガイド執筆開始(すぐに頓挫する)
令和6年7月1日:ビューティメドラボ公開
令和6年8月31日:化粧品検定3級合格
防火管理者としての経験も併せ持つマルチな才能を存分に発揮すべく、ビューティメドラボの更新活動を精力的に行っている。